고샅(コサッ)。村の狭い路地のこと。辞書はもう一つ付け足しています。路地と路地のあいだ、とも。

道ではありません。そこに住んでいる人以外は通りませんでした。だから、村が村自身に言うことは全部この道で言われました。

角で、飯は食ったか。塀の上を越えて渡される、まだ熱い皿。よその家に匙が何本あるか知っていること。

石垣と土塀のあいだを曲がりながら続いて、車輪のあるものは入れません。あとから広げられた道は、村の外側を回っていきました。

コサッは今もあって、今も、立ち止まって話している二人分の幅です。