에움길(エウムキル)。まっすぐな道ではなく、回っていく道のこと。
에우다という動詞があります。四方をぐるりと囲む、という意味です。에움はそれが名詞になった形。だからエウムキルは、どこかへ向かう道というより、何かを囲んで回っている道です。山の裾を巻く道。田の畦を横切らずに、そのまま沿っていく道。
まっすぐな道が通り過ぎるもの。縁に咲いている花が一輪。立ち止まるだけの木陰。終わりまで話せるだけの道が、まだ残っている会話。
回ることは、着かないことではありません。
エウムキルを来た人たちは遅れて着いて、着いたときにもまだ話していました。
